pinknine09のブログ

恋も本も音楽も映画も服もごはんもないと

読書の秋

お題に読書の秋とあったので、自分の読書事情について考えてみた。

 

初めて読んだ小説は江國香織の「きらきらひかる」だった。小学5年生のときに親の本棚からこっそり持ち出して読んだのを覚えている。その頃の私はテレビや漫画を極端に制限されて生活をしてたので、今思えば娯楽に飢えていたのだろう。一時期はまったメグ・キャボットやジャクリーン・ウィルソンは読み返しすぎて飽きていた。

ともかく私と小説との出会いは「きらきらひかる」だった。その次に読んだのが同じく江國香織の「神様のボート」だ。正直なところ理解などしてなかったと思うが、「みずみずしい感性で書かれている」と評価されている通り、本の世界を創造するのが好きだった私には情景が伝わりやすかったのだと思う。

ほかにも森絵都の「永遠の出口」や石田衣良の「スローグッドバイ」、湯本香樹実の「夏の庭」などは幼い頃の私が読み漁ったなかでも特にお気に入りの本である。

恋愛小説もSFもファンタジーも推理小説もエッセイも読んでいたが手の出ないジャンルがあった。歴史小説である。教科書に出てくるような人しか知らないし、なにより理屈っぽそうで読まず嫌いをしていた。そんななか、とうとう読む機会が巡ってきた。

私の中学3年のときの担任が「もう担任でクラスを受け持つことはないと思うから、学級文庫を好きなだけ持って帰っていい」と言ってくれたのである。そのなかに「日輪の遺産」があった。

(堺雅人が主演になってた映画だ!)

それだけの知識しかなかったが、きっと面白いに違いないと遠慮なくその本を持ち帰った。

それから少し経ち読んでみると、面白い。現代と戦時中の話が交互に出てくるのだが、現代の場面を読み飛ばしてしまうほど面白かった。結局これ以降に歴史小説を読むことは今の所してないがまた最高に面白い歴史小説に出会いたいと思う。

 

私はあらゆるもの(人は除く)に対して、初めて知ったものを好きになる傾向がある。読書に関しても例外ではなく今でもずっと江國香織が好きだ。今はよく読むエッセイも江國香織の「とるにたらないものもの」を読んだのがスタートだった。

ただ、最近自分の中で新しいものを少しずつ受け付けなくなる傾向があることに気づいた。初めて読む小説に対して手が伸びなくなってきたのである。自分は読書好きだと思っている私としては大きなショックである。まずは親からもらった「ダンス・ダンス・ダンス」をリハビリに読むことから始めようかと考えている。

音楽と人を否定する人と

音楽の話をする上で絶対に言わないと決めていることがある。「〇〇の音楽を聴いてる人って好きじゃない。理解できない…」とかそんなことだ。

アーティストやジャンルに対して好き嫌いがあるのは仕方ないし、嫌いな音楽を好きになれとは思わない。好きな音楽を批判されても、それはその人の好みの問題だと思えば済む話だ。

ただ、音楽を引き合いに出して人を否定しないでほしい。そのアーティストを好きなひとは別に誰かに理解して欲しくてそのアーティストのファンになっているわけではないだろう(そういう人もいるかもしれないが…)好きじゃないアーティストのファンをもっともらしく否定して、自分のセンスの良さを語ろうなんてあなたも大したことないねというブーメランだ。

そのアーティストを好きな人の中にはあなたの大切な人だっているかもしれないのに。最近ちょくちょく思う。